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時代を読む

皆様のお役に立てればと思い、「時代を読む」として、情報を記載し、ご縁のあった方々にお送りしております。

様々な時代の波をおかげさまでなんとか乗り越えてきた私の感性で、思いつくまま話をします。

何か一つでも新たな発見となれば幸いです。

エリアリンク株式会社 代表取締役 林 尚道

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VOL.96 2007年12月号

VOL.96 2007年12月号

 今回は「価値観」というテーマでお話します。

 最近、思想や哲学の勉強をはじめたのですが、価値観というものは非常に重要なことだと考えるようになりました。これまで私は、何かを評価する時は決まって自分の価値観で判断することが大半だったと思います。“自分に従ってついて来い”といった感じで事業を展開してきたせいで、社員に考え・悩ませる機会を与えず、社員も「社長が考えてくれる」という風潮が出始めてきておりました。そのような判断をしてきたばかりに、どうしても自分に合わない意見は受け入れられなかった気がします。結局、私自身が自分の価値観でぐいぐい引っ張ってきたことで、社員の持っている素晴らしい価値観を引き出せなかったと感じております。

   これからは、極端に言えば、自分の嫌な人、敵になるような人さえも、味方に出来るような発想をしていかなければいけないと考えております。
人付き合いからも学ぶことがたくさんあると思いはじめております。自分の価値観だけで見てきたことは、本当に狭い世界で、もっと多くの人から学び、その人たちの価値観を認めて話を聞くことによって自分自身の成長につながり、本当のコミュニケーションができると感じています。私も、気性の激しい方ですし、妙な負けず嫌いや、こだわりがあって、自分の価値観を強く出してしまっておりますが、そのように人と接することで人生に対する考え方が変わってきています。

 社内の会議でも、メンバーがどのような気持ちなのだろうという考えを持って話を聞くようになってから、これまでは自分の意見を言うタイミングをずっと計っていたような社員からもたくさん意見が出るようになり、社員自身が提案したものを形にするチャンスが増えました。また、相手の気持ちがとても伝わってきますので関係も深まりますし、良い意味で社内が変わってきています。

  最近は各事業部がチーム制を行い、社員個人が売上、原価、本部経費も含めて考える仕組みをスタートしたことにより、経営感覚をもって仕事をしております。単に「コスト意識を持て」だとか、「節約しろ」だとか漠然と言っても効果は薄いと思います。本当の意味が分からなかったり、実感の無いものに対して理解をすることは難しいです。自分たちでは見えなかった経費を見ることで、こんなにもたくさんの費用がかかっているのだとか、この経費は削減して別の広告を出そうなどと、どうしたら事業がうまくいくのだろうかと苦悩するようになります。できるだけ若いうちから、こういった考えること、提案することをしないと大切な人材が伸びていきません。そして、彼らが提案した改善を任せることで、それが成功したときに自分の結果として、達成感と満足感が得られるようになります。


  今までは、自分が事業を伸ばすという考えが強かったのですが、社員が成長することで事業が伸びていくのだと考えはじめております。また、社員が育っていく喜びを感じるようになりました。そしてもっとも大事なことはお客様に喜んでいただく、満足していただくことがすべての基本で、会社の価値はお客様あってのことだと思います。社員が社長や上司の方を向いているような会社は、いつかだめになってしまいます。特に世間にはカリスマ社長と呼ばれる立派な方もいらっしゃいますが、そこでは、社員が上(社長)ばかりを見ることになると思います。そうではなくて、社員一人一人がお客様を大切にして伸びていく会社を目指しております。社長がお客様や社員の、社員がお客様の価値観をわかろうとすること。そこから会社が発展していくのだと思います。数字だけを追っていく会社はもう先が見えていると考えております。

 今後、厳しい時代になる中で、心の世界、もっと原点に戻ってお客様の方を見る。自分の価値観を見つめ直し、自分たちも新しい価値観でものを見ることが必要になってきているのだと思います。抽象的なお話になってしまいましたが、様々なことに気がつけるようになって、経営をやっていてよかったなと感じています。良い仲間たちと本当に良い仕事をして、お客様に信頼、感動される会社を目指していきます。

林 尚道


代表取締役 林 尚道