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時代を読む

皆様のお役に立てればと思い、「時代を読む」として、情報を記載し、ご縁のあった方々にお送りしております。

様々な時代の波をおかげさまでなんとか乗り越えてきた私の感性で、思いつくまま話をします。

何か一つでも新たな発見となれば幸いです。

エリアリンク株式会社 代表取締役 林 尚道

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VOL.98 2008年2月号

VOL.98 2008年2月号

 今回は、「 踊り場をつくる勇気 」というテーマでお話します。
 昨年9月以降、国内問題だけでなく、サブプライム問題等を含めた海外の情勢に大きく影響を受け、不動産業界全体が悪い流れになっています。それでも、バブル期のような異常な不動産価格の急騰、急落といった動きにはならないと考えておりますが、正しい状況判断がこれからの勝敗を左右すると思っております。

 そのような社会情勢の中、当社では昨年から所有物件や各事業を再度見直し、整理しております。これまで、通常よりも速いスピードで一気に成長してきた反面、改善しなければならない事もあり、今一度整理をし、足元を固めることで企業として更にしっかりとした体制作りが重要だと考えております。不動産の売買であげる利益だけではなく、賃料収入による収益を中心に、累積型(ストック型)のビジネスに集中する時期にあり、ストレージ事業の他、ホテルや店舗といった累積型(ストック型)のビジネスに集中しています。
 継続する事業と停止する事業を明確に分け(選択と集中)、思い切った決断をしなければ、色々な変化が生じた時に対処できません。中途半端にやればやるほど傷は大きくなり、先延ばしにすると傷が大きくなって取り返しのつかないことになりかねません。余力が残っているうちに対策を実行して全部見直すべきです。

 経費の削減や業務の効率化など、一度スリム化をして累積(ストック型)事業に特化していく。また、地域を特定するということも大事です。一部の人気地域では流動化によって収益を上げやすい不動産もありますが、一時的利益を出すよりも、長期間に渡って業績が積み上がるように展開していきます。ストレージ事業のような潜在市場が大きい事業を選ぶことも重要ポイントの一つです。ある程度まで行ってしまったら天井が見えてしまうような商売(潜在市場規模が小さいビジネス)ではダメだと思います。次の時代に繋がる安定成長企業を目指して、100年後も見据えられる業を作っていくことが、私の使命だと考えています。

 色々な方にお話を聞かせていただいて、一つ不思議に思ったことがあります。不動産業界にいらっしゃる方を含め、「今後どうなりたいですか。」と尋ねると、「大家さんになりたい」「家賃収入で食べていければ良い」とおっしゃる方が多く見受けられます。不動産業をやっている人ほど逆に不動産を持っていない印象が強いです。良い場所、ニーズのある不動産を買えば、毎月決まった賃料が安定して入ります。それを一つ一つ増やしていくという考えではなく、価値が上がったら売却して利益を出すというように、株の売買と同じような感覚で見ている方が多いと思います。短期的な利益を優先するのではなく、長期的な安定収益を得ることで大成功している人は沢山いらっしゃいます。
 不動産業界以外の方でも、他の業種であげた収益を不動産に投資して家賃収入を得ることは、長期的に見てとても有効なことだと思います。ただし、無理をして損をするような買い物をする必要も無く、マーケットの中でニーズの無くならない希少価値のあるものを買えるかが重要です。そのためには知識と経験、そして判断力も必要です。

 現在は、不動産業界全般が流動化中心になっていますので、その中でストック型だけで食べていけるような形態を作る事はなかなか難しいと思います。当社では、ストレージ事業を中心に展開していこうと考えています。不動産業界の方だけでなく、ストック型をベースとして、どれだけ安定収益を上げられるかが、今後を決めると思います。企業だけでなく、個人にとっても、長期的な視野で物事を判断していくことが重要になります。是非、ご参考にしていただければと思います。

林 尚道


代表取締役 林 尚道