エリアリンク株式会社

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時代を読む

皆様のお役に立てればと思い、「時代を読む」として、情報を記載し、ご縁のあった方々にお送りしております。

様々な時代の波をおかげさまでなんとか乗り越えてきた私の感性で、思いつくまま話をします。

何か一つでも新たな発見となれば幸いです。

エリアリンク株式会社 代表取締役 林 尚道

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VOL.113 2009年5月号

VOL.113 2009年5月号

 今回は「無借金化」というテーマでお話します。

 現在の世の中の状況を考えると先を読むのは大変難しいですが、私はそう簡単に好転するとは思っておりません。市況は好転しないというテーマの下に物を考えておいた方が良いだろうと思います。
 現在、世の中の全ての業種が非常に厳しい状態です。今まで対岸の火事のように見ていた方々が次々に被害を受けています。安心していると足元をすくわれると常に考え、絶対に安心してはならない状況です。

 そのような状況下で、私共の会社は前年度の決算説明会でも説明したとおり、金融機関から最大の協力を得まして、また、株主の皆様には大変ご迷惑をお掛けしたのですが、今は財務体質強化及び業績も上げられる状態になり、キャッシュフローがプラスになって来ました。現場のメンテナンスを行いながら今の体制を維持する事で、この先の経常利益は順調に上がって行く見込みが立つ状態になっています。

 そうなると当然、事業拡大という考え方もあるのですが、今は無借金化に向けて、堅実に足元固めを徹底してやりたいと思っています。
 世の中にとって、本当に良い会社とは何か、企業の在り方として何が大事かという事を考えた時に、今は冒険する時期ではなく、体質の強化、本当にお客様に喜ばれる商品、サービスを提供し、世の中の為に役に立つ会社を作る事に専念して確実に行っていく事が大切だと思います。そして社員にとっても、本当にやりがいがあり、成長出来て、社員の家族も応援したくなるような会社を作る事に重点を置くべきだと私は考えております。数字さえ上がっていれば良いという事ではなく、世の中に本当に認められていく会社でないと駄目だと思います。

 危機を切り抜けたからチャンスとばかりに拡大ではなく、切り抜けたからこそ、今はそのチャンスを活かして、現場の整備システムの開発と効率化社員教育理念をしっかり植え込んで行きます。財務面でも今は社内留保に努めて借金の返済を進め、早ければ3年程で無借金に近い状態に持っていきたいと思います。そして、ある時期に来た時には、現金ビジネスをしたいと考えております。要するに収入に応じてビジネスをして行くという考え方をするのです。その中で、銀行とのバランスで、取引して行くのが健全な会社なのではないかと思います。

 今後経済が良くなる為には、金融が緩和されてもっと活発化しなければいけません。株や不動産などの大きな金額が動く分野が活躍しないと世の中に十分にお金が回らないと思います。不動産、建設の厳しい状況が、ひいては、金融機関に跳ね返り、その中で公的資金が動き出し、やっと情勢が落ち着いてくるのではないでしょうか。そう考えると経済の回復は長引くのだと思います。
 どうしても良くなる事を期待したいのですが、そう簡単には行きません。日常生活でも節約ムードが出ておりますし、無駄な物は買わないという風潮が出て来て、それが美徳ともされて、お金が動かずデフレが進行して行くでしょう。また、極端に言えば無秩序に取り引きされて来た金融商品を、政策的には徐々にきれいにして行こうという事ですので、それらの状況を踏まえると、やはり長期化という心構えを持って行かなければならないと思います。

 他の企業の様々な話を聞くと、結局は、このような厳しい状態になっても無借金だった為に平気だったという話も多いです。やはり健全な経営をしていた方達は、ちょっとやそっとの事では揺るがないのだと思います。これからもあらゆる意味で世の中は波乱を含んでいると思います。その中にあっても健全な経営を行い、どんな事があっても揺るがない会社を目指します。

 今はどこも、まずは後片付けが先決かと思いますが、それと同時にこのような考えをし、実践しておく事で、5年、10年後に振り返った時に本当に良かったと思えるのではないでしょうか。その過程でもしかすると、急な世の中の成長や地価上昇などがあるかもしれません。しかし、そういう事には踊らされずに自分のスタンスを決め、きちんとこつこつとやっていく事が本当に大切だと思います。
 私共の事業はマーケットも十分にありますし、確実にこつこつと地道にやって行けば成功出来る事業ですので、焦らずに良い物をより安く、より綺麗で、より使い易いというようなテーマを持って頑張って行きたいと思います。そして、何が一番大事かということを常に念頭に置きながら、この数年間で、きっちりと作り上げたいと思っております。

林 尚道

代表取締役 林 尚道