エリアリンク株式会社

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時代を読む

皆様のお役に立てればと思い、「時代を読む」として、情報を記載し、ご縁のあった方々にお送りしております。

様々な時代の波をおかげさまでなんとか乗り越えてきた私の感性で、思いつくまま話をします。

何か一つでも新たな発見となれば幸いです。

エリアリンク株式会社 代表取締役 林 尚道

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VOL.116 2009年8月号

VOL.116 2009年8月号

   今回は「新エリアリンク」というテーマでお話します。  

   2007年10月に経済悪化の兆しに気付き、これから予想出来ないほど厳しい時代が訪れるのではないかと感じました。これまでの「時代を読む」でも何度かその対応策について説明して来ましたが、今回はその具体的な内容について改めて確認し、今後の方針をお話いたします。

   初めに、どのような状況になっても苦難、試練を乗り越える覚悟を持ち、自らの役員報酬を4分の1に減額しました。次に、売上原価、販売管理費などの見直しを行う為、各部署の責任者を集め、スリム化委員会を設置しました。毎月、スリム化の進捗を確認し合うミーティングを重ねることにより、全社員のコスト意識を高めることが出来ました。この取り組みは現在も継続的に実施しております。更に、賃貸物件から自社所有物件への本社移転を実施しました。 

   この様な一つ一つの取り組みが積み重なり、売上原価、販売管理費を合わせて月額7、000万円の削減という大きな成果を得ることが出来ました。一つ注目して頂きたいことは、コスト削減の為に正社員の削減をほとんど行わなかったということです。人材がいなければ事業は成り立ちません。ですから、安易に人員整理をすれば状況が良くなるという考えは間違っているのではないかと思っております。        更に、保有資産の見直しを行いました。保有していても収益が大きく伸びないと判断した物件は、相場価格より低い価格であっても早期に売却を実施しました。売却で得た現金は借入金等の返済に充て、2007年12月末で約240億円あった負債を2008年12月末で約150億円にまで圧縮しました。 

   また、保有すると判断した物件は再評価を行い簿価の切り下げを行いました。この結果、前期末決算において多額の特別損失を計上するに至り、株主様やお客様の中には当社の先行きに不安を抱かれた方もいらっしゃると思います。私としましてもこの判断は苦渋のものでした。しかし、重要なことは会社が生き残ることですから、特別損失の計上という決断をしました。最後に、ストック型事業へ人員をシフトし、中核事業の足固めを行いました。                                                    これまでの取り組みが実り、業績予想の上方修正をお知らせすることが出来ました。100年に一度と言われる経済不況の中、これまでお話した様な体質改善を行い、この時期を乗り越えた会社が次の時代を築くのではないでしょうか。今後もストック型事業に特化し、キャッシュフロー面でも安定経営出来る体制を整えて行きます。

   当社の事業マーケットはこれからも大きく成長する要因があることを実感しています。今、当時とは状況が違いますが、新しい未来が大きく開かれて来たことに、不思議と2003年8月8日の当社上場時と同じ気持ちを感じております。収益を生むことが出来なくなっている不動産に対して、これまで積み重ねてきたノウハウをもって最適な運用方法を提案すること。営業体制、ストック型事業をより一層強化することを続け、不動産業とは即ち賃貸経営業である、という私の経営思想を今後も実践して行きます。来年、再来年にはその成果をお見せ出来ることでしょう。

    今期、幹部従業員を対象に第三者割当増資を実施いたしました。文字通り会社の幹となる幹部従業員が一致団結した経営体制を構築し、理念に基づき従業員を支え、どっしりと根を生やした大木の様に安定した会社を目指します。                                                       当社も苦難を一つ、乗り越えたに過ぎません。今後も続く厳しい状況を前に、ここで気を抜かずに、将来エリアリンクの事業が不動産業の理想であると言われる様になるべく、社員一丸となって邁進する所存でございます。

林 尚道

代表取締役 林 尚道